弊社ではシルク印刷、シール印刷、カッティングステッカーなど幅広く扱っていますが、シールとステッカーの違いやシールとラベル、デカールの違いとはどのようなものかというご質問はよくいただきます。ステッカー、シール、ラベルはそれぞれ大きさ、仕様、素材などが複雑で多岐にわたっていますので、お客様がどんなステッカー、シールを作りたいのかがわからないことが多いと思います。そこで、なるべくわかりやすくするために弊社では以下のように定義させていただいています。
シールラベルは屋内用、ステッカーは屋外用です
弊社では、ステッカーは屋外用、シール、ラベルは屋内用と大きく二つに分けています。このようにして分けることでお客様との対話を簡単にできます。お客様が屋内用途でお使いになりたい場合は「シール」「ラベル」を作りたいと仰っていただければ屋内用ということで、弊社では詳細のご説明もしやすくなります。
シール、ラベル=屋内用
シールもラベル屋内で使う糊のついた素材ですが、シールはもともと「封」をするという意味があります。海外では古くから手紙を閉じるときにロウを垂らしてそこに金属のハンコのようなもので印を押して封を閉じていました。これがシールになります。今でも手紙を出すときにかわいいシールを貼って封筒を閉じたり、特別な人に封筒を手渡す時にシールで封をしていませんか?このようにシールは主に何かを閉じて印を残すものとして使用されていて今に続いています。屋内で使用されることがほとんどです。
またラベルは「情報を伝える」「目印にする」などの意味があります。例えば食品の瓶には商品名やロゴなどが貼ってありますが、これが(商品)ラベルになります。また瓶の裏面には成分表示や注意書きなどが印刷されたものが貼ってありますが、これが(成分表示)ラベルになります。CDやDVDなどにも貼ってありますね。本来はレコードの真ん中にレコード会社やアーティストの名前等が印刷されていて「レコードラベル」と呼んでいましたが、いつの間にか「レコードレーベル」と呼ぶようになりました。ラベルも屋内用になります。
シールの素材は(ミラーコート紙やアートコート紙)紙のベースになります。(透明ベースの場合PETや塩ビなどを使うこともあります。)そのため、水や雨などに濡れる場所では使用できません。ラベルの場合は商品の性格上洗面所や浴室などで使うことありますので、ユポという耐水性のあるベースを使うこともありますが、基本的には水濡れの無い場所での使用になります。
ステッカー=屋外用
ステッカーは英語の動詞の「stick」からきていますが、これは「貼る」とか「くっつける」という意味があり、さらに「er」ついて変化しました。昔からMacを使っていた方はご存じかと思いますが、「スティッキーズ」というツールがありましたね。これはまさに「Stickies」で画面にペタペタとメモを貼って楽しんでいましたね。これは別として、シール、ラベルと違ってステッカーは遊びの要素が高いので海外ではスーツケースや車などに貼って屋外で楽しまれていました。このため屋外で使うものに関してはステッカーと呼ぶことにしています。
ステッカーの素材は屋外で使用することを前提としていますので、主に塩ビ、PET、アルミ蒸着などの素材を使うことになります。さらに対候性(紫外線や雨風などの天候に対する能力)を高めるためにステッカーの表面をラミネート加工いたします。こうすることによって車やバイクなどに貼っても数年持つようなステッカーが作成できます。
デカールとは?
デカールとは「decal」と英語では表記されますが、一般的にはプラモデルなどについている小さいシールのことを指していることが多いです。また企業ロゴやマークなどで手書きのものや複雑なものをひとまとめにシール状にしたものをデカールと呼ぶこともあります。また転写して貼るカッティングステッカーのことを指したりと明確には区別されていないようです。
ステッカーやシール印刷を難しく考えずに、まず、屋内用か屋外用からお話をすすめていくと簡単に作成できます。
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