シルク印刷ステッカーについて
シルク印刷のステッカーは絹の網の目状の版を使って印刷します。シルクとは絹のことですが、現在では絹以外の素材を使って版を作っていますので、「スクリーン印刷」と呼ばれることが多いです。スクリーン印刷が一番紫外線に強く、雨や風などの耐候性も高いのでステッカー作成に向いています。また発色もいいので高級感のあるステッカーを作りたいという方にもおすすめさせていただいております。
車ステッカーやバイクステッカー等のオーナーズクラブ等の用途になりますとほとんどのお客様はこのシルク印刷をお選びいただいてます。それほど信頼のおける印刷方式になります。1色~2色の色数で100枚程度の印刷ならこのシルク印刷が一番コストが安く済み、屋外耐候性も高いステッカーが製作できます。フルカラーステッカーとは一味違う高級感を体験してみませんか。
シルク印刷は上の図のようにまず紗とも呼ばれるスクリーン版を作ります。シルクスクリーンは絹の糸が網目状になったものです。現在ではテトロンやナイロンが使われていることが多いです。これに乳剤という薬品を覆うことで乳剤がない部分はインクが透過していきます。上の図ですとグレーの部分が薬剤で覆われています。そして「A」の文字部分はインクが透過することができるため印刷することができます。昔のガリ版印刷もこれに近い印刷方式になります。
シルク印刷機の簡単な説明です。先ほどの版を印刷物の上に置いて、そこにインクを入れていきます。そして「スキージー」というヘラのようなものを使って上からインクを押し出していきます。するとスクリーン版をインクが透過して印刷物の上にインクが盛られて印刷が完了します。シルク印刷のインクは粘度が高いのでスキージを使って圧力をかけながらインクを押し出して印刷するので結構力のいる仕事でもあります。
印刷の手順は上の図のよう。2色で説明しますと、「A」と「B」の版を二つ用意します。そして、「A」の版を使って赤のインクで印刷します。そして「B」の版を使って青インクで印刷します。そして出来上がると2色の印刷の完成です。二つの色のは境目はできますが交わることはありません。インクどうしがまじりあわないのがこの印刷の特徴の一つでもあります。このことからシルク印刷は写真やグラデーションなどの連続的な階調表現が難しいことがわかります。
シルク印刷では上の図のように写真やグラデーションなどの連続快調は表現できません。また4色以上の多色刷りになりますとコストもかかります。お金をかけてもいいものを作りたいということであればシルク印刷でもよろしいかと思いますが、通常は4色以上の場合はフルカラーステッカーのおすすめしています。