お客様とはインターネットを介してやり取りしているので、缶バッジの仕上がりのイメージって伝わりにくいですね。私自身もインターネットショッピングはよく利用させていただいていますが、商品説明のテキストを読んだだけではイメージが沸かないし、どのような商品が届くのかが不安になることがあります。どのような物が届くのかをヤキモキしながら待っているところもインターネットショッピングの楽しみといったところでしょうか。それはさておき、お客様におけるインターネット上での注文時のイメージと実際に届いた商品を見た時のイメージの乖離をなるべく少なくしていくのも私たちの仕事の一つと言えます。
私たちが製作しているオリジナルグッズというのは、他の家電製品や雑貨のようにどこで買っても同じというものではないということです。例えば、テレビや冷蔵庫などの家電製品はどこそこのブランドの型番が○○番ということであれば、インターネットで買おうが、近くの量販店で買おうが全く同じですね。でもオリジナルグッズというものは、同じ缶バッジでも元となるパーツの仕入れ、印刷する印刷機、印刷用紙、作り方等がそれぞれのお店によって違っています。従いまして、最終的な製品がそれぞれのお店によって微妙に違っているのです。そうなりますと、お客様としてはどのような製品が自分の元に届くのかが分からないし、分からないから不安がつきまといます。度々あるのが、商品がお客様の元に届いた後でお客様より「想像していたものより良い仕上がりでした。」とか「こんなに素晴らしい缶バッジが届いて驚きました。」といった言葉でした。
缶バッチを注文した時はお客様は不安であり、それほど期待していなかったのが実は良いものが届いたということなんだと思います。これは、逆に考えると、お客様が想像したもの、期待したもの通りの製品をお届けする必要があるということでしょう。ということは、缶バッジを注文した時と実物が届いた時の気持ちの乖離を少なくする必要があると考えます。もちろん、想像したものより数倍良かったですと言われるのは良いことだと思いますが、少なくとも、想像したものより実際の製品を観てがっかりしたという顧客体験はさせないようにすることは必要だと思います。
そのようなことで、お客様の作品を写真入りで載せることは重要なことと考えています。食品の通販でいえば、商品のシズル感とか実際に商品を使っているイメージとかを写真で入れるとイメージがしやすいように、缶バッチでも同様に缶バッジのツヤ感とかデザイン等を写真で表現していければと思います。
こうなってくると、写真撮影の基礎知識とか照明の当て方、アングルなどを勉強していかないとと思って書籍等を読んでいます。商品はライティングやアングルなどでイメージが凄く変わってきますね。そのようなことを考えながらお客様の缶バッジを撮影しています。お客様におかれましても、ぜひとも缶バッチのデザインを載せてくれという方もいらっしゃいますし、デザインを載せないでくれというお客様もいらっしゃいます。そのようなことも考慮していますので、缶バッジ作品として載せてほしいという方がいればご連絡いただければと思います。