一般的な缶バッジマグネットの仕様では磁力が弱い?
缶バッジのマグネットタイプは最近では「缶マグネット」とも呼ばれていて、主にノベルティ用として多くの数量を生産しています。お客様から質問をいただくのですが、「缶マグネットに使う磁石の磁力はどのくらいですか?」ということです。というのも他社様で缶バッジのマグネットを作ったら、磁石の力が弱くてメモ用紙などが1枚しか挟めないとか、3枚挟んだらコピー用紙が落ちてしまったということでした。
マグネット仕様の缶バッジを作るからには実用的でないとお客様からのクレームの元となってしまいます。お客様がおっしゃていた磁力の弱いマグネットはこちらの写真のものかと思います。(マグネット缶バッジの裏面の写真です。)
写真をご覧いてわかるとおり缶バッジの裏にマグネットシートが貼ってあり、このシートが非常に薄いのです。厚さは1ミリ程度しかないので、これでは正直いって実用的ではないかと思います。しかし、缶バッジの資材メーカーではこのような仕様で販売していますので、そのまま使っている缶バッジ製造業者様も多くいらっしゃいます。
弊社で最初にこのマグネットシートを試してみて「これは使えないな」と判断しました。マグネットシートのものは、A4のコピー用紙で1枚か2枚が限界で、缶バッチそのものの重さに耐えられるかどいうかといったところでした。ということで弊社はこのタイプのマグネットシートは使っていません。
弊社ではフェライト磁石と厚みのある強力ラバーマグネットを使用
弊社ではこの写真のようにフェライト磁石という強力な磁力を持つ磁石を独自に使っています(写真の上のもの)。また、大きいサイズの缶マグネットは強力ラバーマグネットを使っています(写真の下のもの)。磁石の厚みも3ミリ~4ミリ程度ありますので実用性に富んでいます。同じラバーマグネットでも厚みがあるとその分磁力も増します。
缶バッジの大きさやマグネットの特性を活かしてそれぞれの缶バッジに使用しています。細かくいいますと、磁石にはラバー、フェライト、ネオジム(ネオジウムとも呼ばれています。)、サマリウムコバルトなどがあります。簡単に分けると磁力や強度、耐食性などで違ってきます。価格などもかなり違ってきますので缶バッジに使う磁石としては、ラバー磁石やフェライト磁石という選択肢になります。磁力と価格の間をとって選んでいます。
ラバー磁石とフェライト磁石で比べると、フェライト磁石の方が磁力は強いのですが、大きいと重くなるのと割れやすくなるため、缶バッジのサイズごとにこの二つの磁石を使い分けています。32ミリ~44ミリまではフェライト磁石を使い57ミリと76ミリはラバーマグネットを使っています。32ミリ~44ミリの小さいサイズでは磁力がないと実用性に欠けますのでフェライトマグネットを使い、それ以上の大きさですと接する面積が大きくなりますのでラバーマグネットでも十分実用的に使えると判断しています。
弊社では他社様と違い、海外よりこのマグネットを仕入ていますので他社様よりも価格を安くして販売することができています。海外で仕入れることによって以前より概ね3割程原価を下げることができました。他社様より安い缶バッジを販売できるようにするために努力しています。
コピー用紙を使ってマグネット缶バッジのテストする
マグネット缶バッチは円形から四角形と色々な種類があり円形は32ミリから76ミリまでのサイズに対応しています。どのサイズが売れているかといいますと、32ミリが一番売れています。この32ミリサイズが一番使いやすいとお客様からお聞きしています。お土産物屋さんで置いてあるのもこの大きさが一番多いです。
32ミリの缶バッジ マグネットはこちらです。
次に売れているのは57ミリのマグネット缶バッジです。57ミリの大きさですので主に広告用やノベルティといった販売促進用に使われることが多いようです。社名や商品名を大きく入れてアピールするには57mm、76mmといった大きいサイズがいいですね。
マグネットを使ったノベルティというと、カード型(名刺型)の角丸四角形のマグネットシートが有名かと思います。どこのご家庭の冷蔵庫にも水道関係、ガス関係のマグネットシートが付いています。また、マグネットバーといったものもあり、会社のロゴマークや商品名などが印刷されています。あとはクリップが付いたものがあって、どれも実用的であると便利なものが多いです。ただし、これらのアイテムはロット数がある程度多くないと割高になることがあります。
写真は三角形のマグネット缶バッジです。コピー用紙なら5枚程度は余裕で固定できます。円形以外にもハート型、星形、三角形などの異形状の缶バッジもマグネットにすることができますのでご相談ください。
缶バッチのことなら当社へどうぞ。