Canバッチgood!(缶バッチグー)はコンパクトで使いやすい?比較レビューしてみました

缶バッジを作る機械は業務用として販売されているものがほとんどですが、個人向けとして唯一バンダイさんが販売している「Canバッジgood!」がありますね。弊社でも気になっているのでかなり前にモデルの古いものを購入していたのですが、失敗が多くて使い物にならないような感じでした。しかし、新しいCanバッジgood!は失敗もほとんどありませんでした。

1個から缶バッジを作る目的としてはこれも選択肢の一つになるかと思います。そこで新旧のCanバッジgood!を比較と新しいマシンのレビューしたいと思います。

初期のCanバッジgood!は失敗が多くて使えませんでした

初期の缶バッジグーをネットで購入して色々と試してみたのですが、結果は散々でした。缶バッジマシンのボディは軽いのですがかなり大きくて、「こんな大きくする必要があるのかな?」とも思いました。おそらく、プレスする時の力が必要になるのでハンドルを大きくしないと大人でも力を使うほどになってしまうのでしょう。しかし、子供でも結構な力を必要としますのでプレスする時は親御様に代わってもらった方がいいかと思いました。

初期の缶バッジグー

そんなわけでとりあえず作ったものがあるのですが・・・・。

缶バッジグーの出来上がり

こんな感じです。はっきり言って10個作ってきれいにできたのは半分もなかったのでした。もちろんプロの目から見てパーツや紙、マシンの本体までバラシて徹底的に調整した結果です(笑)これだけ頑張ったのにという思いでした。

缶バッジグーを分解

Canバッジgood!を分解して失敗のない作り方を探ってみましたが、主要部分がプラスチックのため歪みが発生していたり、そもそもパーツと金型にあたる部分の、かしめ具合がいまいちだったりと調整しようにも無理だとわかりました。

amazonのレビューにも「失敗が多くてがっかりした」とか「10個作ってもまともな缶バッジが4,5個程度だった」とかあまり良い評価がなかった記憶がありました。後継のモデルに期待を寄せていたところ新しいCanバッジgood!が販売されていたので購入してみることにしました。

新しいCanバッジgood!は見た目がコンパクト

Canバッジgood!はかなりコンパクトにできていて、横幅が8センチ程度、高さは17センチ程度と片手で持てる大きさになっています。初期のものと比べると3分の1程度の大きさでしょうか。大変扱いやすくなりました。

新しいCanバッジgood!の写真

遠足にもっていく水筒のようなイメージです。

新しいCanバッジgood!で早速缶バッジを作ってみる

さてさて缶バッジグーの説明書を見てみると、古いものではバッジを乗せるトレーを大きくスライドして作成していましたが、新しいものでは小さなレバーをずらすだけで表の部品と、裏の部品を交互にプレスするようです。

 

原稿と缶バッジの部品をトレーに乗せる

まずは台座の上に、裏の部品、表の部品、デザインシート、透明シートをまとめて乗せます。裏の部品は磁力で固定されるので安定しています。

台座を本体に収める

この時に注意するのは、台座を本体に入れるときに本体の部品にあたらないように、ハンドルを左回しにしておいてください。また、静電気があると透明シートが台座から外れてしまいますのでこれも注意ですね。

レバーを「1」の位置に

台座を本体に入れたら白いレバーを「1(〇が1個)の位置」に切り替えます。その後にハンドルを5回時計回りに大きく回します。これで表の部品と原稿、透明シートが圧着されます。

ハンドルを回す

そして、ハンドルを左回しにして一旦緩めて、白いレバーを「2(〇が2個)の位置」に切り替えます。切り替えたらまたハンドルを時計回りに回転させます。この時には表の部品と裏の部品をかしめるために大きな力が必要になります。ハンドルをしっかり持たないと勝手に反転しようとしまうので注意してハンドルを回してください。

缶バッジの出来上がり

これで出来上がりです。磁力で固定されているの指でつまんで取りだします。

缶バッジの出来上がり2

さあ、出来上がりを見てみましょう。なかなか良い感じの仕上がりです。シワはそれなりでしょうが失敗がほぼなく作成できます。これはいいですね。

Canバッジgood!の部品についての考察

ほぼ失敗のない缶バッジができるのはいいのですが、プロとしてはやはりシワは気になりますね。ということで、表と裏の部品を見てみましょう。

缶バッジの表の部品

まず、表部品を見てると、角の丸がきつい感じがしました。業務用で使う部品は角の丸が緩やかになりますのでそこに缶バッジの原稿と透明シートがなじむことでシワができにくくなります。このように角の丸がきついと透明シートの逃げ場がなくなりシワができやすくなります。

缶バッジの裏の部品

さらに裏の部品を見ますとはっきりした台形の形状になっています。業務用の場合はこれほど台形にはなっていません。この台形の上の部分と下の部分の差が大きいほどシワができやすくなります。ここはあまり差ができないような部品を作るのがよろしいかと思います。あとは本体の金型の形状にもよりますがこれ以上のシワの改善は難しいかと思います。

業務用の缶バッジの部品

ちなみに業務用の缶バッジの部品です。表の部品は角がきれいに湾曲しています。裏はCanバッジgood!の部品と比較してそれほど台形になっていないですね。表の角が丸くなっていることで均等に透明シートを伸ばしてシワができにくくしています。また、裏の部品の台形の角度が緩やかであることで缶バッジをかしめた時にシワができにくくしています。業務用は本当に良くできているのです。

ただ、これでは面白くないので、表を弊社で使用している部品にして缶バッジにしてみました。

弊社と既存の缶バッジ部品の比較

左はCanバッジgood!の部品、右は弊社の部品です。どうでしょうか?右のバッジはシワがあまり無くきれいな感じで出来てますね。パーツを変えるだけでもこんなにちがうということがお分かりいただけましたでしょうか。ここまでする必要があるのかと言われてしまいそうですが、弊社はここまでとことんやります(笑)このような研究がきれいな缶バッジ造りにはかかせないのです。

Canバッジgood!を色々とみてきましたが、前回と比べてきちんと缶バッジに形になっているので、これで良しとしましょうか。これでしたらおすすめできます。さすがバンダイさんですね。

缶バッジを1個から作りたい人はこちら

 

   

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